事務局のナユです。
寒い日が続くがゆえに、どうしたってお休みの日は家に閉じこもりがちですよね。
そんな折、1冊の本に出会いました。
浅田次郎の「地下鉄に乗って」。
あ、“いまさら”とか思わないでください。
この名作になぜもっと出会わなかったかは反省しておりますので…。
読んでから、急いで映画も観ました。
もう、それからというもの、溜息とともに流れ出す言葉は一つ。
「メトロ乗りたい」
というわけで、「地下鉄に乗って」で登場したシーンを巡る地下鉄旅に行ってきました!
「地下鉄に乗って」は、主人公が地下鉄に乗り、
自分が少年だったころの過去や、自分の知らない父親の過去を体験し
過去と未来を行き来し、自分の家族について知っていくというお話しです。
東京の地下鉄を舞台にしていますので、旧車両がなんとも味わい深く、
作品の中で象徴的に登場します。
たしかそんな旧車両が見られる博物館があったはず…
ということで、私のメトロの旅は、東西線の「葛西駅」からスタートします。
地下鉄に乗って①…地下鉄博物館
ノスタルジーに浸る
ノスタルジーに浸る
切符くらいの大きさの入場券を購入して中に入ると
カチカチ…カチカチ……
なんとも懐かしい音!
駅員さんが、入場券をハサミ(改札鋏というらしいです。)で切ってくれます。
もうこの時点で懐かしくて興奮でしたが
入口には、こんなのも見つけて感慨深くなり…
こんなことを書いたら歳がばれるな…
と思いながらも、皆様に共有したいので写真上げておきます。
そして、中には素敵な昔の車両が。
真っ赤な丸ノ内線と黄色い銀座線が並びます。
どちらも作品中に登場するものですから
うっとり眺めておりました。
標語もなんだかしゃれてます。
路線図のデザインもおしゃれです。
博物館は古い車両から、歴史を知り、今の地下鉄について学べると言う流れになっています。
ここは、「地下鉄に乗って」を読んでいなくてもとにかく楽しめます。
館内にはスタンプが設置されており、ミュージアムショップ内に販売している探険ノートでスタンプラリーをコンプリートすると、オリジナルグッズの記念品がもらえます。
私は、迷わず銀座線のバッジにしました。
地下鉄に乗って②…上野駅
貴重な過去の遺産に巡り合う
貴重な過去の遺産に巡り合う
そして、そのあとは「上野駅」に向かいます。
ホームのある一角が、作品の中でとても象徴的なんです。
それがこれです。
昭和2年の開通当時の壁面の煉瓦だそうです!
こんなのあるの知ってました?
現代に残るこの場所を見て登場人物は、かつての駅構内を想像します。
同じように私もどっぷり世界観につかり想像…。
◆銀座線 上野駅 渋谷方面ホーム(地図)
地下鉄に乗って③…銀座・資生堂パーラー
あこがれの場所でくつろぐ空間
あこがれの場所でくつろぐ空間
次に向かうは資生堂パーラー。
日本で初めてアイスクリームの製造販売を行った資生堂パーラーは、過去に戻った世界ではあこがれの存在でした。
作品の中でも、もちろん登場します。
今でも十分あこがれの存在なんですけどね…。
敷居がとっても高い赤いビルに足を踏み入れました。
結構、勇気のいるお値段でしたが、ここは心を浅田次郎にして……。
岐阜県 揖斐郡産 濃姫のストロベリーパフェ(1,830円)を。
踊りだしたいくらい美味しすぎました。
上品な方々がまわりにいらっしゃる故、心の中で小躍りいたしましたが、身体に出てしまい
水をこぼすという大失態。
恥ずかしかった…
こんな素敵なもの、普通は食べないので、ここでもまた「地下鉄に乗って」に感謝しつつ次の場所へ
地下鉄に乗って④…永田町駅
物語の始まりと終わり
物語の始まりと終わり
最後に向かったのは永田町駅。
ここは物語の始まりでもあり終わりでもあるのかな?
一番象徴的な駅でした。
最後に映画のワンシーンと同じ(だろう)ところに座って
今回の旅を思い出していました。
モヤモヤ…
苺パフェ美味しかったな…。
モヤ…
………。
……。あ!………。
一度も国盗りボタン押してない…。
えへ。
◆永田町駅 半蔵門線ホーム(地図)
何かをテーマに身近な場所を回ってみると、感動や、発見がたくさんありました。
毎日、通勤で乗ってる地下鉄がこんなにも「乗りたい」となってしまうなんて
浅田次郎よ、ありがとう。
「読書⇒旅」
はまってしまいそうなので、次は何を読もうか画策中です!
お勧めの小説などございましたら、
どうぞ教えていただければ幸いです。
あ、まだ「地下鉄に乗って」を観てない・読んでない方はぜひ!
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